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実店舗経営者がつまづくWEB集客のイロハをあなたに。10年間で10億円年商を達成した牧野ヒロ(HIRO)がわかりやすくノウハウをお伝えしていきます。

月別: 1月 2017 (15ページ / 16ページ)

ビジネスの基礎力5|閃きを信じる?信じない?

人間の根本的なニーズは普遍です。

有名なマズローの人間の欲求5段階を元に
それぞれを解決するビジネスが何かを考えてみましょう。

1)生理的欲求
食事・睡眠・排泄等
→ 飲食業、不動産業

2)安全の欲求
経済的安定性・良い健康状態の維持
→ 不動産業、稼ぐ系ノウハウ、病院・治療

3)所属と愛の欲求
社会的役割・情緒的な人間関係・ 他者からの愛
→ モテビジネス、セミナービジネス、
大手企業に勤める、上場する

4)承認(尊重)の欲求
低いレベル: 地位への渇望、名声、利権、注目
→ 政財界へのつながりを提供する、芸能界へのつながりを提供する

高いレベル:
自己尊重感、技術や能力の習得、自立性
→ 大学、専門学校、通信教育、オンラインスクール

5)自己実現の欲求
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものに ならなければならないという欲求
→ 成功法則、コーチング、コンサルティング

これらのニーズとそれを解決するビジネスは人類が存在する以上無くならなることはないでしょう。

また、ネットビジネスでよく言われるのは「稼ぐ系」「悩み解決系」が稼げるというもの。

人間の根本的なニーズは
「稼ぐこと」

「悩みを解決すること」
だけ。

特にインターネットで情報を売るということに特化すれば「稼ぐ系」「悩み解決系」が
最も需要があり、コンテンツがつくりやすく、売れやすいということになります。

「稼ぐ系」には物販、アフィリエイト、投資、情報販売などがあり「お悩み解決系」にはダイエット、バストアップ、多汗症、ハゲ、視力回復、恋愛、結婚、離婚、復縁などがあります。

これらのニーズはインフォトップという情報販売ポータルサイトのランキングやヤフー知恵袋のランキングをみると現時点のニーズが強いジャンルがさらに詳しくわかります。

ということで、人間の根本的なニーズは普遍的ですし、それらを解決するためのビジネスにもパターンがあります。

「稼ぐ」という点にフォーカスした場合、どうやったら稼げるかということは人類が誕生して以来、考え尽くされているということを認識してください。

つまり、

「新しいビジネスアイディアが
生まれたからこれで勝負しよう!」

と思わない方が稼げる確率が高くなるということです。

もし、そのビジネスアイディアがまだこの世に存在しないとしたら、それは誰かがすでに試していて、失敗してしまっているから存在していないと考えるようにしてください。

夢がない。。と言われがちですが、ここははっきり割り切りましょう。稼げなくてもいいから夢を追うのか、稼ぐことに焦点を当てるのかをはっきりとさせることが大切です。

僕もバンド時代があるので夢を追うことに否定的な気持ちは一切ありません。

しかし、稼げないというつらさは日々の生活に重くのしかかることも誰よりも知っています。さて、新しいビジネスを生み出すという話に戻りましょう。

飲食業界では「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」など俺のシリーズが盛り上がっていますね。実を言うと今日の夜、僕も表参道店に
行こうかと考えています。やはり噂通りクオリティが高くボリュームも多いのに値段が安くてかなりリピートしています。

この俺のシリーズですが、これこそ閃きを信じた新しいビジネスアイディアですね。知らない方の為に少し説明させてください。

飲食業界では売り上げに対して 食材費の占める原価率を多くても 30%に抑えるのが普通ですが、 「俺のフレンチ」では 60%を超えます。このためユーザーは 3000 円台の客単価で高級食材を使ったメニューが思う存分食べられるのです。それでも赤字経営にならないのは、客席の回転率が高いからというカラクリがあります。

原価率をはじめから無視して 通常の 2 倍にするというのはかなり無謀ですし、現場も大変になりますが、コンセプトがあり得ないほどに顧客志向で、予約が取れないというのにも納得です。

しかし、アイディアだけなら大学生でも、サラリーマンでも思いつきそうなものです。これを実際にビジネスとして動かすには、何が必要だと思いますか?

それは「ビジネスの経験値」なのです。

そう、何を隠そう俺のシリーズを創業したのはあのブックオフを創業した坂本孝さんという方なのです。2014 年現在で 74 歳。ブックオフを創業したのは 50 歳のときで、これまでに 12 の事業を立ち上げて10 事業が失敗しているという 根っからの起業家です。

俺のイタリアンを立ち上げる際にまず始めたのは、行列のできる人気店を 100 店舗以上調べて、
「ミシュランの味と立ち飲み屋ふたつを組み合わせること」
をコンセプトとしたところからでした。

具体的には回転率をあげることで今までではありえなかった値段で本格イタリアンとフレンチを提供します。コース料理の高級店では1−2回転が限界のところ、俺のでは4回転することも珍しくないのですがこれは開店から閉店まで行列が途切れないから可能なのです。

行列を作るためには原価率を無視した食材とそれを調理する元三ツ星レストランの腕利きシェフがいるおかげなのです。

しかし、ビジネスを成功させているとはいえ、前回は古本。飲食業の経験のない人間からのオファーに腕利きシェフが首を縦に振らないのは目に見えていました。どうやってシェフ達を口説いたのでしょうか?

もちろん、コンセプトの面白さや食材を好きなように使えるということもあったのですが、最も核心的なのは億ションを買えるという妄想を抱かせたことだと坂本氏は語っています。

「ブックオフの創業者がはじめるということで、ブックオフの創業メンバーはキャピタルゲインで億ションを買うことができるようになったという事実がある。”多分”俺のシリーズでも 創業メンバーについては億ションを買えるようになるんでは?ということでドロドロした話で口説いた。これは経営学でいう”夢の共有” ということになるが、実際はそんな綺麗なものではなかった。」

今までおいしくいただいていましたがこんな裏話があるとは思いもよりませんでした。この事例からもビジネスアイディアは大学生でも生むことはできるが、それを実行に移した時に経験値や人脈や経歴の部分でどうしても壁にぶつかる可能性が高く、新しいビジネスを生み出して稼ぐということが「稼ぐ」という観点からすると可能性が低いことがわかります。

以上、ビジネスの基礎力4回目「閃きを信じる?信じない?」は閃きは信じないことを意識してください。あなたがもしビジネス初心者ならばまずは稼げているビジネスの真似をすることまた、その中から1つでもライバルに勝てる点を持つことが最速で稼げるようになる秘訣です。

ビジネスの基礎力4|パクることは良い?悪い?

昔からあるラーメン屋さんの隣に味も接客も店構えも似ている新店をつくればお客さんは半分来ます。むしろ、内装が昔からある
ラーメン屋さんより清潔でプラスポイントになっていれば、半分以上がファンになってもらうこともできます。

日本やアメリカは 0 から 1 を生み出すことや他人と違って自分独自の考え方や個性的であることを良しとし、他人のアイディアややり方をパクるのはよくないという文化があります。

逆に中国にはパクりを良しとする文化があります。中国のパクり精神は著名な文学者「魯迅」の考え方を反映したもので、

「立ち遅れた中国の文化や技術を前進させるには、すでに存在する海外の優れた文化や
技術を取り入れた方が早い」

というものです。

この思想が発表されたのが1934 年のことなので、まだアヘン戦争が 終わって 20 年くらいしか経っていませんでした。植民地政策のため中国の国力は 衰退していて、0 から 1 を生み出すには力がなく、これを取り戻すには海外の優れたものを模倣してでも取り入れるべきだと考えたことが始まりだったそうです。

結果はご存知の通り、現在 中国はアメリカを凌ぐ勢いで経済成長をとげ世界の脅威になっています。すばらしい成果が得られた思想のため今でもパクりに悪い印象がないのです。

もし、あなたがビジネスという土俵に立ったことがない、もしくは未だ成功体験をしていないということであれば、自己過信せず、この中国の考えに従った方が成功する確率があがります。

ビジネスで成功するために我々が考えるべきはお客様の満足であって、新しいものを提供するということではないということを意識してください。

もちろん今までになかったサービスやモノを開発できてそれがお客様の役に立つものであれば稼ぐことはできます。ただし、稼げる確率はかなり低いということです。

お客様の満足を考えるために、ビジネスの世界で行動を起こす際は「相手の要求」と「自分の要求」をはっきりと区分けして考えることが大切です。

「相手の要求」とは「何をすればお客様に認められてお金を出してもらえるか?」で「自分の要求」とは「私はこんなふうに仕事をしてみたい」という考えです。

だからといって「自分の要求」から入って全く稼げないかというとそうでもありません。

僕の事例で言えば大学卒業後バンドで稼ごうと思ってがんばっていて、かなりつらかったのですが全く稼げなかったといわれるとそうではなかったです。

また、バンドが終わった後はWEB ディレクターという職業に就いたのですが、これも年収は平均よりちょいいいくらいで、稼げないということではないのです。

「効率的に稼げていない」という状態です。
箇条書きで並べてみましょう。

・バンド
————————
【自分の要求 8:相手の要求 2】
期間:5年活動
成果:1イベントで 60万円売上 CD70万円売上
————————

・WEB デザイン
————————
【自分の要求 5:相手の要求 5】
期間:4 年勤務
成果:年収 430 万円
————————

・デリヘル
————————
【自分の要求 2:相手の要求 8】
期間:6ヶ月
成果:売上 3000万円/利益 1000万円
————————

こうしてみるとわかりやすいですね。

「稼ぐ」という観点でみると行動した期間に対するリターンがまるで違います。

「自分の要求」で始めることが全く稼げないわけではなくて、「自分の要求」が強ければ強いほど、「効率よく稼げない」ということです。

高級デリヘルというビジネスの「相手の要求」は

「日頃出会うことのできない最高の女性と最高の一夜を過ごしたい」

という要求を叶えることなので、どうしたら女性を集めることができるか、また、セッティングすることができるかを常に考えることが核心になります。そのためには既存店を真似するということが悪いことではないことがわかりますよね。

お客様にとって、真似をするかしないかはそんなに重要ではなく、最高の女性を届けてくれるかどうかが重要なのです。

ここを理解してお店作りを始められるかが
成功できるかできないかのはじめの分岐点になります。他店リサーチの方法や注意点については開業編で細かくお伝えいたします。

ビジネスの基礎力3|ビジネスの基本方程式

早速、ビジネスの基本方程式とは

「見込み客数」
×
「利益率」
×
「成約率」

です。

「見込み客」とはその名の通り、自分のビジネスのお客様になりそうな見込みのある人のことです。

デリヘルなら各ポータルサイトを利用している人。メルマガ登録していて、まだ実際には利用されていない人も見込み客になります。これはお客様になる一歩手前ですのでかなり引きの強い見込み客となります。

ラーメン屋さんで言えば、その地域の人や近くのラーメン屋さんでよく食べている人になります。

見込み客数を 1000 人から 2000 人に増やすことができれば 売上を倍にすることができます。

「利益率」とは「利益 ÷ 販売価格」のことです。商品単価 1500 円で原価 1000 円のものを 500 円で仕入れることができるようになれば売上は倍に、また、原価 1000 円のままでも商品に付加価値をつけて商品単価を1500 円から 2000 円にすることができれば 売上を倍にすることができます。

デリヘルビジネスではほとんどの場合 女性と売上を折半することが多いので 利益率は50%になることが多いです。原価を抑えるという考えよりもスペシャルな女性をリクルートすることに力を入れることで商品単価をあげること、そして、その高い単価を払える男性の見込み客を集めることが重要になります。

「成約率」とは「見込み客数 ÷ 成約数」のことです。 デリヘルビジネスでは自分の HP へのアクセス数からコールされ、さらに電話で女性を決めていただいた方の数を割ります。

広告の掲載先、広告バナー、HP のつくり、 魅力的な女性プロフィールを見直して成約率を 0.5%から 1%に増やすことができれば売上を倍にすることができます。

ビジネスの基本方程式は理解できたかと思います。ここからが大切なことなので必ず何度も見直して体で覚えられるようにしてください。

・広告の書き方ノウハウ
・従業員の給与削減ノウハウ
・集客ノウハウ
・商品開発ノウハウ

のような小手先のビジネスノウハウに気を取られることなくこの方程式を思い出していま行っているビジネスにおいてどこが問題でどう解決するのが最適なのかを「計画」することこれが最も大切です。

例えば「フェイスブック集客の新しいノウハウ」が出ました!となった時に、何も考えずに
「そのノウハウをちょっと実践して効果がでるか試してみよう」と選択するのではなく、もし思うような結果が出せていないのなら自分が今おこなっていることについて振り返って、ビジネスの基本方程式の中でなにが足りてないか、またはどこを補強するのが簡単なのかを考えます。

その中で「見込み客数が足りていない!」と判断することができれば、そこでやっとフェイスブック集客をするべきかどうかを考えます。さらに言えば、そこで、フェイスブック集客が流行っているからという理由で実践に移すことも危険です。

「見込み客数が足りていない!」ということが問題であるならば、 集客の方法について調べ直し、DM、チラシ、PPC 広告、SEO、YOUTUBE、FACEBOOKなどからどの手法が最も効率的に抱えている問題を解決できるかを検討し選ぶことが大切です。

「見込み客数」は数字で出しやすく目につきやすいため売上が落ちてきた時に着手しがちなポイントですが「利益率」を伸ばすことができないかを考えることも忘れないように気をつけてください。

「利益率」を伸ばすためには原価や販売価格の見直しだけでなく「アップセル」「クロスセル」ができるかを考えることも重要です。

自社の既存顧客に対し、いつも購入している商品やサービスを、より上位の高価なものに移行してもらう営業活動のことを「アップセル」といい、いつも購入している商品やサービスに加え、関連するものを組合せで購入してもらう営業活動のことを「クロスセル」といいます。

塾を購入したときに 「プラチナ会員 100 万円はサポートを受け放題です」と勧めてくるのは「アップセル」で、マクドナルドでハンバーガーを買った時に「ご一緒にポテトはいかがですか?」と勧めるのは「クロスセル」です。

職人気質の人が陥りがちなのが商品さえよければ売上があげられるのにと考えて商品説明や商品を広める活動に力を入れていないという例です。

ラーメン屋の頑固おやじを思い浮かべていただければわかりやすいかと思います。

「おれはうまいラーメンさえつくれればいいんだ。分かってくれる人だけに食べてほしい。食べてくれた人が勝手に口コミしてお客様を連れて来てくれるだろう。」

などとこぼしていて、実際は思うように売上があがっていないという悲惨な状況です。本当においしいラーメンであればその商品のこだわりを書いたビジュアルを重視したメニューをつくることや、近くの他のラーメン屋にはないその店独自の商品のこだわりなどがわかりやすく書かれた、さらに言えば期間限定の新規様割引などをつけたチラシを配ったり、またはフェイスブックページをつくって
常連様にコメントを書いていただいたりいいね!を押してもらうことで広めていったりといったことをしなければならなかったりします。

こういった事例もビジネスの基本方程式を常に意識して問題がどこにあるのか、そして着手しやすいポイントがどこにあるのかを検討することが大切です。

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