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最も多くの開業者がつまずく集客についてお話ししていきます。まずはデリヘル集客の種類と歴史を紐解いていきましょう。
1)ピンクチラシ
2)捨て看板
3)客引き・キャッチ
4)風俗雑誌
5)インターネット
1)ピンクチラシ
風俗店やアダルトビデオの通信販売など、性風俗産業に関する勧誘チラシのこと。 公衆電話にびっしりと内部が見えないほど貼られたり、マンションに無差別に投函されるなどの告知方法だったが風俗営業法で取り締まられるようになりました。
ということで広告の歴史を知るためには「風営法=風俗営業等の規制及び業務の適 正化等に関する法律」を知る必要があります。
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風俗営業法第 28 条第 5 項では性風俗特殊営業の宣伝において「ビラ、パンフレット
又はこれらに類する広告若しくは宣伝の用に供される文書図画」を人の住居に配ったり、差し入れたりすること、広告制限区域等での頒布すること、広告制限区域等以外地域で 18 歳未満の者に対してビラ等を頒布した営業者について 100 万円以下の罰金の刑事罰を規定している。
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風俗営業法は 1980 年代、1990 年代、2000 年代に時代の流れに沿って大きな改正がありました。それを受けてお店の形態や広告の手法も変わってきたという流れがあり ます。以下に簡略化した風俗営業法の改正の歴史を記しておきます。
1948 年 「風俗営業取締法」として制定 1984 年 大幅改正
のぞき部屋、ファッションマッサージなども届出対象となる。この影響でノーパン 喫茶が姿を消す。
1998 年 大幅改正 出張マッサージなど無店舗型の営業や、インターネットでのアダルト映像送信営業が届出対象となる。
2005 年 大幅改正 公安委員会に営業届を行い、届出確認書を店に備え、客や警察など関係者から提示を求められたら直ちにそれを提示しなければならない。
営業に関し客引きをすること、そのために人の前に立ちふさがる・つきまとうなど の行為も禁止。
2)捨て看板
1990 年代後半頃から風俗産業の捨て看板が増加、景観上の問題に加え教育上の問題 にも及んできたことから、2005 年に景観緑三法(けいかんみどりさんぽう)などが整備され、一定のルールの上 で撤去が可能となった。
違反した場合は、同法119条1項12の4号により、3月以下の懲役又は5万円 以下の罰金に処せられることになります。
3)客引き・キャッチ
客引き
劇場・商店・飲食店・旅館などの前で,往来の人に呼びかけて客として誘い込むこと。また,その人。
・キャッチ
キャッチとは悪党商法の一種で、正式にはキャッチセールスという。路上で「アンケートに答えてください」「肌チェックさせてください」といった言葉で近寄り、 営業所や雑居ビルの一室に連れ込む。そこで絵画や宝石、ダイエット・エステグッズといった高額商品の販売をするものをいう。また、ここから派生し、最近(2008年現在)の若者の間では、路上で呼び込みをしたり、ビラを配って店へ誘導する飲 食店や風俗店の店員のこともキャッチという。
風営法では,2005 年の改正により「客引き」は禁止行為(6か月以下の懲役か100万円以下の罰金か併科さらに基準3か月の業務停止で意外と重い)になりました。
風営法では,その解釈運用基準で「客引き」行為を細かく説明しています。客引き とは「相手方を特定して営業所の客となるように勧誘すること」です。
解釈運用基準の内容を要約すると,「お時間ありませんか?」「お触りできます!」は,客引きではない。道行く人に チラシを渡したり,看板を持ってることは違反とはなりません。また「いらっしゃ い!いらっしゃい!」も呼び込みであり,客引きでない。
対して,「1セット3500円です。サービスのいい店だから寄っていってください」はダメです。
ホストクラブの店員が,ナンパを装って声をかけるものダメだそうです。上の違反にならなそうである方法でも、様子をうかがい一緒について歩けば,「つきまとうこと」になり,違反になります。
要するに,ターゲット(相手方の特定)を決めて,自店のアピール(営業所の勧誘) をする2点が揃って「客引き」は成立するようです。片方だけなら OK です。
2005 年 4 月に客引き行為を禁止する(通行人に呼びかける等の客引き行為自体が現 行犯逮捕の対象となる)「東京都迷惑防止条例の改正条項」が施行され、客引き達が一斉に摘発されたために、以前は通行の妨げとなるほど多かった客引きやホスト達の姿は一時は歌舞伎町から全く消えたが、最近またその姿を見かけるようになった。
客引き行為及び客引きをするために、立ちふさがり、付きまとう行為は「6ヶ月以下の懲役、若しくは 100万円以下の罰金」になります。
4)風俗雑誌
風俗雑誌も 1984 年の風営法改正前までのソープランド全盛期は「ザ・漫遊記」や「プレイマガジン」が創刊されましたが、ヘルスが増えた 1994 年には、百科事典のような厚みの風俗誌「シティ・ヘブン」が創刊されました。「シティ・ヘブン」はヘルス情報や割引チケットが充実していたこともあり、人気を不動のものにて、東海地方から全国で超有名な風俗雑誌となりました。
首都圏で風俗雑誌といえば「Naitai」「MANZOKU」でしたが、今や「ナイタイ」 は倒産し、「マンゾク」もメディアをだいぶ縮小し、雑誌「月刊 MANZOKU」もかなり薄くなってしまいました。
そんな中、元気を見せていた「シティヘブン」でしたがインターネットの普及とともにヘブンネットというネット媒体に力を入れるようになり今やユーザーのほとんどはネットでお店を探して予約を入れるという形態に変わりました。
さらに風俗求人誌の第1号としてスタートして、首都圏で有料の風俗求人誌として 最後まで残り続けた「てぃんくる」も 2014 年に休刊しました。
ただし、雑誌を見てお店を見つけるユーザーが0になったわけではないので、インターネット広告である程度利益が出せるようになったら雑誌広告に出向してテストするのももちろん視野に入れておいてください。根強いファンがいるので、お店を気に入ってもらえればいいお客様になる確率が高いです。
5)インターネット
上記通り、2000 年代以降インターネットの台頭によりユーザーのほとんどの入り口 はインターネットにならざるを得なかったのです。いま現在インターネットでお客様を集客するには「ポータルサイト広告」「リスティング広告」「メルマガ広告」「ソーシャルメディア活用」の4つが主流になっています。
・ポータルサイト広告
ポータルサイト広告とは大きいメディアではヤフー、楽天など、いくつものサイトを1つのサイトにまとめたサイトに出稿する広告になります。デリヘル業界ではヘブンネット、風俗じゃぱん、高級デリヘルトップ 10 ランキングなどになります。
・リスティング広告
リスティング広告とは、Google や Yahoo などの検索エンジンの検索結果ページに、検索されたキーワードと関連性の高いサイトを有料で上位に表示できる仕組みです。基本的にリスティング広告でアダルト商材は禁止になっています。
・純広告(メルマガ広告、Youtube広告)
自社メルマガのことではなく同業種ですでに見込み顧客を多く持っているお店や媒体のメルマガに有料で掲載してもらうことです。デリヘル業界ではあまり聞きませんが、相手のメリットを考えて問い合わせしてみるのはありかもしれません。
また、最近では風俗系のYoutuber(全力マンキン、ホンクレchannel)もいますのでそこに広告依頼をかけるということも可能です。私のお店でも3回ほど広告依頼をかけ、動画を作ってもらいそこからかなりの見込み客に来ていただきました。ただしアダルトジャンルはyoutubeでも禁止されているので、作った動画が削除されたり、注意を受けて下げられたりもするのであまりエロすぎない作りにする必要があります。
・ソーシャルメディア活用
フェイスブック、ツイッター、ユーチューブでアカウントをつくり、主に口コミを使って興味のあるユーザーを集める方法です。こちらも業界柄お店が宣伝のために使うのは向いてないです。しかし、女性キャストに協力してもらってアイドル的に使うのはありです。
ということで、実はデリヘル業界で広告を考える際は非常にシンプルで検索した時に上位表示されるポータルサイトの中でいかにクリックされるかだけを徹底的に調査&テストを繰り返すことだけなのです。
寺田 憲史
風俗営業でも、時代ともに集客仕方が変わってきていると感じました。
教育上の問題で厳しく取り締まりされたいることがよくわかりました。
客引き、呼び込みの意味の違うので、間違っていた感じました。